衆議院-予算委員会 2020年(令和2年)02月19日
 (国会会議録検索システムより抜粋) ※この質疑の動画はこちら



○棚橋委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。質疑を続行いたします。本多平直君。

○本多委員 立憲民主党の本多平直です。共同会派を代表いたしまして、質問をさせていただきます。

 新型コロナウイルスによる感染症が非常に大変な状況になってきています。きょうの委員会でも議論がありました。  こうした中、一月三十日、閣議決定によって、新型コロナウイルス感染症対策本部、内閣総理大臣が本部長であります。そして、全てのここにいらっしゃる大臣がそのメンバーであります。

 この新型コロナウイルス感染症対策本部、これまで十一回開催をされているわけですが、先日、休日ではあったんです、日曜日ではあったんですが、土日ではあったんですが、二月十六日、まさにこの感染が大きく広がっているのではないかという、そういう心配が更に大きく広がってきた時期に開催をされました。

 この大切な、今、ある意味、政府の中のいろいろな会議の中で、私は、一番国民が期待をしているし、一番大切な会議がこれではないかと思いますが、この会議を欠席をされ、代理を出されたという小泉大臣の対応、どういう事情、どういう理由、どういう用件でこの大切な会議を欠席、代理という対応をされたんですか。

○小泉国務大臣 きのうも共産党の宮本先生から御指摘をいただきましたし、今、本多先生からも御指摘をいただいた件であります。  これは、きのうの御指摘のとおり、二月の十六日、私の地元、横須賀の後援会の会合への出席をしておりました。そして、このコロナウイルスの政府の対策本部の会議につきましては、副大臣、政務官などとの連携をとりながら進めている環境省の対応として、私が八木大臣政務官に代理出席をお願いをしたところであります。

 危機管理上のルールにのっとった対応ではありますが、地元の会合は問題である、そういった御指摘については真摯に受けとめて、反省をしております。  今後も、国民の皆さんが不安を感じておられる中で、気を引き締めて対応してまいりたいと思います。

 なお、環境省としましては、環境省内の本部もあります。私がそこで本部長を務めておりますが、会議の前後には政府の方の本部の情報も共有をしておりますし、引き続き、大臣、副大臣、政務官、連携をしっかりととりながら、対応には万全を期していきたいと考えております。

○本多委員 今の言葉じゃ私は納得できないんですけれども、まず、きのうの対応から。  大臣、きのう、そういう答弁をきちんとされるべきだったんですよ。共産党の宮本徹議員が質問して、何をしているのかということに、五回にわたって答弁をはぐらかし、自分の口から後援会の会合に出たということを言わない。非常に私は何か潔くない態度に見えました。そのきのうの答弁に対して、どう反省されますか。(発言する者あり)ちょっと、ちゃんとやってください。やじ、注意してください。

○棚橋委員長 与野党ともに不規則発言はお慎みください。

○小泉国務大臣 今、本多先生から、きのうの私の答弁を改めてどう思うかという御指摘でありますが、きのうの宮本先生の御指摘に対しては、私は、先生がおっしゃるとおりですというふうにお答えをさせていただきましたが、きょう、改めて本多先生から御指摘をいただいて、二月の十六日は横須賀の後援会の会合へ出席をし、大臣政務官に、危機管理の政府のルールにのっとった対応をさせていただいたところであると。

 ただ、地元の会合の出席、問題だ、そういったことに対して、その声を真摯に受けとめて、反省をしておる、そういったことでありますので、御理解いただければと思います。

○本多委員 きのうの宮本議員の、答弁の仕方がよくなかったということも一言言ってください。(発言する者あり)

○棚橋委員長 少しお静かにお願いいたします。両方ともお静かにお願いします。

○小泉国務大臣 今あそこに宮本先生がいらっしゃいますので、先ほど、宮本先生のお顔を拝見しながら、きのうも先生からも御指摘をいただいて、おっしゃるとおりである、そういったことをきのうも申し上げましたが、そしてきょう、今、本多先生から御指摘をいただいて、二月の十六日は横須賀の地元の会合に私は出席をしておりました。

 代理として八木政務官に対応いただきましたが、危機管理のルールとしては問題ない対応だとは思いますが、問題だ、そういった御指摘に対して、その声を真摯に受けとめて、反省をしております。

○本多委員 地元の後援会の会合というのはどのような会合ですか。(発言する者あり)うるさいんですよ、後ろから声が。

○棚橋委員長 与野党ともにお静かにお願いいたします。(本多委員「与党について言っています」と呼ぶ)本多君、指名されてから発言をしてください。  どうぞ、大臣。

○小泉国務大臣 どのような会合かということでありますが、私のことを当選当初から、野党時代からも、苦しいときも、いつでも支えていただいている、そういう方々が、後援会の会合でありますから、そういった皆さんが集まっている会合に出席をしました。

○本多委員 そこに参加された方がブログとかフェイスブックに上げている写真が、きょうお持ちしています。自民党の反対で、これは資料としては配らせていただいたりパネルに出させていただくことはできませんでしたけれども、これを見ると、新年会ということでよろしいんですか。お酒も出ていますけれども、そういう会ということでよろしいですか。

○小泉国務大臣 本多先生の言うとおりです。

○本多委員 その答弁の仕方がよくないので、きちんと、この場合は、事実を自分の口で述べてください。  どういう会合ですか。

○小泉国務大臣 先ほど申し上げましたが、私のことを常日ごろから温かく支えていただいている地元の大切な後援会の皆さんが集まっている会合でありまして、横須賀にある会場で開催をした、そういった会合に私は出席をしたということであります。

○本多委員 新年会という言葉と、お酒も出ましたという言葉を御自分の口から言ってください。(発言する者あり)

○棚橋委員長 ちょっと御静粛に。お静かにお願いします。

○小泉国務大臣 本多先生がお望みになる、新年会という言葉と、その場にお酒は出ていたのかということであれば、新年会でありまして、その場にお酒も出ておりました。

○本多委員 そういうふうにすぐ答えていただければいいんですが。  私は極めて不適切だと思いますよ。私、何か危機管理とかおっしゃって話をそらす安倍内閣のいつものやり口ですけれども、別に常に東京にいろと言っているわけじゃないんですよ。いいですか、そういうときには政務官がいて危機管理をするんですよ、大地震があったりしたときのために。それはどこの内閣でも、どの大臣でもやっていることなんですよ。

 これだけ新型コロナウイルスが今大問題になって、そしてわざわざ土日にまで本部を開き、そして大先輩の、ここにいる大臣のほとんどが、それぞれ御予定もあるでしょう、出ている中で、地元の後援会、私も大事ですよ、その新年会に出るために新型コロナウイルス感染症対策本部をかわりに押しつけるって、判断を間違ったと思うんですよ。  先ほど申しわけないと言ったんですけれども、判断が間違いだったと私は思いますけれども、いかがですか。

○小泉国務大臣 先ほども申し上げましたが、まず危機管理の点においてルールにのっとった対応をさせていただいて、そして、私は、このコロナウイルスの対策本部に限らず、日ごろから、大臣、副大臣、政務官、役割分担は大事だと思っております。必ずしも、大臣でなければ果たせない、そういったものと、副大臣、政務官にお任せをすべきことと、そういったことは常日ごろから考えております。

 今回も、ルール上の対応ではありますので問題はないというふうに考えましたが、地元の会合は問題だと、きのうの共産党の宮本先生の御指摘、そしてまた本多先生の御指摘、そういったこともしっかりと受けとめて、真摯に受けとめて、反省をしておる、そういった答弁をさせていただきました。

○本多委員 問題はないとか途中に入っているんですよ。危機管理上問題ないのはわかっているんです、政務官が東京にいるので。政務官が東京にいれば、いろいろな出張で、皆さん、大阪に行ったり、北海道に行ったり、海外に行ったりできるんです。その話は別なんです。  私、全ての会議に皆さんが、本人が出られるとは限らないので、我々政治家ですから、代理で出ることもあります。代理で出なきゃいけないこともあると思います。

 しかし、この日の、この時期の新型コロナ感染症対策本部に後援会の新年会が理由で欠席というのは不適切だと思うんですよ。そのことをはっきりと、危機管理の話と分けて、申しわけなかったと国民におわびをしていただきたい。

 みんな期待しているんですよ。ここでしか、我々、いろいろな提案をしているけれども聞いてもらえない。こうした方がいいんじゃないかと先ほども厚労大臣とも議論したんだけれども、我々は今野党だから、提案するだけなんですよ。皆さんの本部で決めて、あのクルーズ船の中の対策はあれでいいのかと言えるのは、ここにいる皆さんだけなんですよ、最終的には。そんな、これは代理でいい会合ですか。どうしようもなく環境省の重要な行事があるんだったら代理かもしれないけれども、後援会の新年会で代理でいいんですか。  明らかに間違ったと思って、小泉大臣の将来のためにも、きちんと今回はおわびした方がいいと思いますよ、国民の皆さんに。

○小泉国務大臣 まず、今、本多先生と私で共有をしているところは、危機管理としては問題はないというのは、今先生からもお触れいただいたとおりだと思います。(発言する者あり)

○棚橋委員長 お静かにお願いします。

○小泉国務大臣 その上で、まさに御指摘のようなそういった声があることを真摯に受けとめて、反省をしています。

○本多委員 おわびはしないということですね。反省はするけれどもおわびはしないということでよろしいですか。(発言する者あり)

○棚橋委員長 御静粛にお願いいたします。

○小泉国務大臣 私は、この点は本多議員と同じ認識なのは、大切な点というのは危機管理上の対応だと思います。危機管理の政府のルールに基づいた対応をしている。だからこそ、私が東京を離れるときに、副大臣若しくは政務官に調整をして対応いただくということがルールです。そういった対応をしています。  ですが、地元に、会合に出席をしていたことは問題である、そういったことの声も真摯に受けとめて、反省しています。

○本多委員 反省はするけれどもおわびはしないということがよくわかりました。  この安倍内閣にはこういう大臣がお一人かと思ったら、もう一人、公務ではない御事情でこの会議をサボっている方がいます。違法な検事の定年延長をやっているあなた。小泉大臣は、まあ、厚労大臣とかあなたに比べたら、まだ範囲が広いんですよ、本部員だけれども。しかし、このコロナ対策は、まさに法務大臣が入管行政を所管していますよね。それと密接に関係しているんですよ。  あなたはどういう理由でこの本部を欠席したんですか。

○森国務大臣 この日は、私は、金沢翔子さんという書道家の方がいらっしゃるんですけれども、東日本大震災の復興のために、大震災後に、被災地である福島県いわき市に書道館を設立してくださり、そこで年に一度、書道展というのを行って、表彰式をしております。

 こちらの方の開会式で御挨拶する約束をしておりましたので、開会式で御挨拶をし、その後すぐ戻ってまいりましたが、危機管理上のルールにのっとった対応として、政務官に代理で対応していただき、この対策本部の前後に詳細な報告を受けております。(発言する者あり)

○棚橋委員長 御静粛に。

○本多委員 御地元の書道展の方を、新型コロナウイルス対策本部、入管行政、外国人がどう日本の国に入ってくるかを担当するあなた、優先をしたということでいいんですか。

○森国務大臣 入管上の対応については、十一回開かれました新型コロナウイルス対策本部の中で対応をしております。  この第十回の二月十六日におきましては、危機管理上のルールにのっとり、また、入管を担当して、常にいつも担当を、職務をしていただいておる宮崎政務官に出席をしてもらったものでございます。

○本多委員 では、小泉大臣は不適切だと、謝罪はしないけれども、認めましたけれども、あなたは適切だったということなんですか。あなたの方が責任は重いと思うんですよ。

○森国務大臣 危機管理上のルールにのっとった対応であると承知をしておりますし、対策本部の前後を通じて事務方から詳細な報告を受け、法務大臣としても必要な指示をするなどしておりますけれども、本多委員の御指摘を真摯に受けとめて、反省をしております。

○本多委員 私の指摘というか、国民が心配しているんですよ、みんな。  一番厳しい状況になった日に開かれている本部を、地元の書道展優先ですか。それで本当にというか、あなた、法務大臣でしょう。危機管理、危機管理って、小泉大臣とのやりとりを聞いていたんですか。危機管理のことはもう一致しているんですよ。政務官も副大臣もいなく、法務省から誰も、政務三役を残さず、あなたが東京を離れることが危機管理上の問題なんですよ。

 この大切な会議で、方針が決まるところにあなたがいるべきなんじゃないですか。ほかの会議じゃないんですよ。この状況の日本の新型コロナウイルス対策本部なんですよ。それは申しわけないけれども、謝って許してもらえるんじゃないんですか、その書道展の方にも。その判断は間違ったんじゃないんですか。やはり、出るべきだったんじゃないんですか、本人が。

○森国務大臣 土日等に大臣が東京を離れる場合には、大臣政務官又は副大臣が代理で対応できるように常に調整をしております。私が土日東京にいて対策本部に出たときもございます。今回は、当該対策本部の前後を通じて詳細な報告を受け、また適切に対応をしております。  ただ、本多委員から今ほども御指摘を受けましたように、その御指摘を真摯に受けとめまして、今後も対応してまいりたいと存じます。

○本多委員 危機管理の話をしているんじゃなくて、書道展の方を優先して、書道展との比較なんですよ。  それは、どうしようもなく法務省の何か行事があって、それとの比較というのは私もわからないですよ、どっちを選ぶか。個人のおつき合いのある書道展の表彰式と新型コロナの優先度って、そっちを優先したのは間違いでしょう、明らかに。認めてくださいよ、それぐらい。(発言する者あり)

○棚橋委員長 恐縮ですが、御静粛にお願いします。

○森国務大臣 当日の対応は万全を期しております。また、土日の対応については危機管理上のルールにのっとっております。  その上で、今回の御指摘を真摯に受けとめたいというふうに思っております。

○本多委員 官房長官、官房はこの本部の事務局をされていると思うんです。こういう理由で、どうしようもないときは代理でいいですよ、でも、これより大事な公務ってそんなにないと思うんですけれども、私的な後援会の何とかとか書道展の表彰式とか、そんなことで欠席している状況をどう思いますか。

○菅国務大臣 まず、東京を離れる場合については、あらかじめ、副大臣、政務官、代理で対応できるよう、まず各省庁で調整をして、いずれの大臣もこの調整に基づいて東京を離れているわけでありますけれども、ただ、このコロナウイルスという中の会合であります。今委員からの御指摘を受ける中で、真摯に受けとめて、しっかり対応するということでありました。

 いずれにしろ、私も、安倍総理本部長に、このコロナウイルスをとにかくこれ以上広げることがないようにしっかり取り組んでいきたい、こういうふうに思っています。

○本多委員 森大臣の特に問題なのは、あなたはブログに、フェイスブックに上げているんですよ、この本部を、さも出たように。開催されましたと書いているんですよ。開催はされているんでしょうね、あなたはいないけれども。でも、普通は出たと思いますよね。でも、別なところではばれているんですよ、この表彰式に出ていること。

 ちょっと今おかしいなと思うんですけれども、表彰式は一時なんですよ。福島から高速を飛ばせば、この四時からの会議に間に合うんじゃないんですか。何やっていたんですか。

○森国務大臣 私は、表彰式で挨拶をした後、その後の一番最初の特急に乗って東京に戻ってきております。  また、その間、秘書官とやりとりをして、報告も受けております。

○本多委員 いや、どうしても出たい表彰式、それ、ぎりぎり間に合うんじゃないんですか。間に合わなかったということですか。間に合わないので……(発言する者あり)

○棚橋委員長 御静粛にお願いします。

○本多委員 何でそういう優しい注意の仕方なんですか。ふざけないでくださいよ、本当に。

○棚橋委員長 本多委員に申し上げますが、私は与党にも野党にも優しく注意しております。

○本多委員 気が散るんですよ。(発言する者あり)

○棚橋委員長 ですから、今申し上げています。御静粛に。

○本多委員 ところで、あなたはこういう法務行政、入管行政を担当しているのに書道展の表彰式を優先されましたけれども、これは、実はこの対策会議って何にも中身がないから私は行かなくてもいいやと思ったんですか。いかがですか。

○森国務大臣 いえ、そんなことはございません。

○本多委員 あなた、発言したことありますか。何回ありますか。

○森国務大臣 発言したことはございます。回数は、今事前に問い合わせてはおりませんでしたので、正確な回数は今すぐ言えませんけれども、複数回、発言をしております。

○本多委員 何か偉そうに写真撮って、頭撮りだけやって、やっているふうに、十一回も開いているんですけれども、この会議、十分、十五分、十五分、十五分、十五分、十分、十分、十五分、十五分、十五分、十五分。  会議って長けりゃいいというものではもちろんありませんけれども、十分の会議って、本部長である総理が挨拶して厚労大臣がちょちょっと最近の数字を報告したら終わりじゃないですか。十五分でやっているんですか。(発言する者あり)

○棚橋委員長 お静かにお願いします。質問者の声が聞こえなくなりますから、お静かに。

○本多委員 ちょっと森大臣、状況を教えてください。十分、十五分で本当にあのクルーズ船の中の対策、いや、意見が分かれるんですよ、きょう議論を聞いていても。どういう方法、山井さんの提案もあるし、厚労大臣の方針もあるし、いろいろな意見を出してでも最終的に結論を出していくための会議じゃないんですか。十五分や十分でそんな議論ができているんですか、本当に。

○森国務大臣 私は対策本部において万全な対策を行うための議論がなされているというふうに受けとめております。  私自身も、入管のところが問題となる場合には発言もしますし、その前に、入管を担当している宮崎政務官や事務方と十分打合せをし、関係省庁とも議論をした上で出席をしております。

○本多委員 私、本当に、今、人の命、健康、これがかかっていて、ほかの会議でこういうことを言っているんじゃないんですよ。いろいろな政府の会議があって、代理のときもあるし、それは形式だけの会議のときもありますよ。だけれども、これは本当に国民の命がかかっていて、皆さんしか対策を決められないんですよ。そこで、役所の紙を読むだけじゃなくて、議論をして、厚労大臣、あなたはこうおっしゃるけれども、違うんじゃないんですかと、加藤大臣と議論をして方針を決める私は本当に大事な会議だと思います。

 それを、地元の書道展の表彰式や自分を応援してくれている後援会、それは、コロナ対策だと言ったら、もうちょっと難しい別な話だったら、何でそっちに行くんだよ、こっちに来てよ。コロナウイルスの対策本部に行くと言って誰が怒りますか。政治的な判断、完全に間違っていると思いますよ、私は。

 国民から見ても、私から見たら、本当にお二人とも、大臣をとっととやめていただきたいぐらいの思いですよ。本当に、こんな思いでやられたら困る、大臣失格だということを申し上げたいと思います。

 次の問題に行きたいと思います。  官僚の不適切な出張の問題について問合せをしたいと思います。  早稲田議員やいろいろな議員から質問をさせていただいて、和泉総理補佐官、きょうも来ていただけませんでした。幾らお願いをしても、総理補佐官、来ていただけません。そして、大坪審議官、こちらは出てきてちゃんと答弁をいただいていますが、お二人の出張、極めて不適切な、まあ、お二人がどんな関係かどうかは別として、コネクティングルームで、自由に行き来ができる部屋に四回とも宿泊をしていたということが、外務省から明らかに報告をされました。

 しかし、私、この大坪審議官が言っていることをいろいろ読みましたけれども、ほかにもおかしなことがたくさんあるんですよ。インドで行われた高速鉄道の会議に、お医者さん出身である、厚生労働省出身で今内閣官房に来ている大坪審議官はこう言っているんですよね。

 ほぼ並行して、午後、ヘルスケアの合同委員会がございました、文書の詰めなどの案件がまだ残って、最終調整がございましたので、その休憩のすき間を縫って、そこを修正させていただくために、その場に同席をさせていただいたものでございますと。

 インドの要人が並んでいる、和泉総理補佐官が高速鉄道をどう日本から売り込んでいこうかという大事な話をしているところに、午後からヘルスケアの会議があって、その案文がまだできていないから、その調整をするためという、この大坪さんがちょろちょろと、高速鉄道の会議に正式に名称が載っているんですよね。正式に名称が載っていたらこういう作業をしちゃいけないと思いますし、こういう作業をするんだったら、後ろでちょろっと、和泉さんにこれでよろしいでしょうかと紙を見せに来て午後からの打合せをするのはいいけれども、何で正式のメンバーになって座っているんですか。

 これは、このヘルスケアの責任は竹本大臣、そして総理補佐官の担当というのは菅官房長官、どちらか答えてください。何で高速鉄道の会議に大坪審議官が座っているんですか。

○竹本国務大臣 今先生、少し御説明あったように、当日はインド高速鉄道委員会というのが開催されておりまして、そこに大坪審議官が出ていたということが問題だということでございますね。

 これは、インド高速鉄道の問題で和泉補佐官は行っておって、そして大坪審議官はヘルスケア、午後から開くヘルスケアの問題で行っておったんです。ただ、ヘルスケアの会議に提出するいろいろな文言といいますか文書の調整等で、和泉補佐官、上司でありますから、調整をしなきゃならないことがあるのでそこに同席していた、こういうふうに報告を受けております。

○本多委員 竹本大臣、いいですから、その紙は忘れてください。私の目を見て。あなた、結構……(発言する者あり)

○棚橋委員長 与党も野党もお静かにお願いします。

○本多委員 横の方と違うので。私、知っています。やくざと二回写真を撮ったのもうまく切り抜けましたので、私、そんな甘く見ていないんですよ。いいですか。(発言する者あり)

○棚橋委員長 与党も野党も御静粛にお願いいたします。(発言する者あり)さっき申し上げました。

○本多委員 いいですか、聞いてくださいよ。何で正式な名前が載っているんですか。午後の会議のメモを入れるんだったら、こっそり後ろから入って和泉補佐官にメモを見せればいいじゃないですか。これが正式なメンバーとして載っているんですよ。  だったら、インドの高官を前に、そんな、こそこそ作業のために入れているんじゃないよ。(発言する者あり)

○棚橋委員長 国務大臣竹本直一君。  なお、御静粛に。

○竹本国務大臣 鉄道問題の会議のメンバーとしてではなくて、後部座席のところに着席して、先ほど申し上げたような、用件があった場合に和泉補佐官に相談するということで出席しておったということです。

○本多委員 外務省からいただいた、参加者という紙に入っているんです。ほかの方はみんなまともな方ですよ、国交省鉄道局とか。何ですか、これは。何でこいつが入っているんですか。(発言する者あり)

○棚橋委員長 お静かにお願いいたします。お静かにお願いいたします。(本多委員「ちょっと、うるさいわ。不公平きわまりないよ、あなた」と呼ぶ)だから、両方に今静粛にと申し上げています。(発言する者あり)両方でしょう。

○竹本国務大臣 お答えします。  鉄道の会議の正規のメンバーでなくても、後部座席で座っているのは大坪次長ですけれども、それでも会議のメンバーとして登録する必要があるという役所の手続上の問題がありまして、メンバーとして登録されているということです。

○本多委員 インドの高官は真面目な方で、私なんかは、国際会議なんか緊張して、どういう人が来るのかと見ますよ。何でこのヘルスケアの人が座っている……(発言する者あり)

○棚橋委員長 御静粛に。

○本多委員 いや、質問できないよ。

○棚橋委員長 御静粛にお願いします。ちょっと、与党の議員、御静粛にお願いします。(発言する者あり)与党の議員は御静粛にお願いします。  どうぞ、本多平直君。(発言する者あり)では、村上誠一郎君、今後は御静粛にお願いします。

○本多委員 前も私は言ったんですけれども、皆さん、勘違いしないでくださいよ。皆さんが予算審議を頼んでいるんですよ。私も与党のとき、そこに座ってずっと我慢していましたよ、皆さんのばり雑言。何を言っているんですか。こっちがおかしな予算を通されようとしたら、やじでとめようとするのは当たり前じゃないですか。あなたたちはじっと我慢して、予算を通すためにやりなさいよ。何を言っているんですか。

 税金でやっているんですよ、この人たちの会議は。それ、何なんですか。要するに、インドの人から見たら、どう思いますか、そんな人が出席者に入っていて。午後の打合せのために入っている人、午後の打合せのために。おかしいでしょう。こんなの、いいんですか、これは。(発言する者あり)

○棚橋委員長 まず、与党の皆さんに申し上げます。御静粛にお願いいたします。

○竹本国務大臣 繰り返しになりますが、鉄道の会議のメンバーがテーブルに座っておられて、その後ろに次長が控えていた、こういうことです。

○本多委員 こんなことをしていたら、インドに高速鉄道なんか輸出できないですよ。こんなふざけた会議して。何をやっているんですか。  それから、もっと変な出張があるんですよ。この四回のコネクティングルームのうちの一回、ミャンマー。  メンバーは、和泉補佐官と、まともな方から言いますよ、内閣官房参与、それから和泉さんの秘書官、これは当たり前、外務省の南東アジア課長、開発協力課長、当たり前、在ミャンマー大使館から三名、当たり前、ほか二名はロジのスタッフでしょうね。あと一人、誰ですか。どっちが答えますか。

 それで、先に言っておきますけれども、これはヘルスケアでも何でもないですからね。アウン・サン・スー・チーさんと会うためだけに行っているんですよ。事実上の国家のトップですよね。アウン・サン・スー・チーさんと会う会合に、南東アジア課長はいいですよね、和泉さんの秘書官はいいですよね、もう一人、何か変な人が行っているんですよ。これは何なんですか。どうして行っているんですか、この人が。大坪寛子内閣健康・医療戦略室内閣参事官だけなんですよ。

 これ、ほかにいろいろな人が行っているのかと思ったんですよ。ミャンマーの日程とこれだけずっと出てこなかったんですよ、何日前から言っても。ほかの、中国とフィリピンとインドは一応自信があるのか何かわからないけれども出てきて。ようやく出てきたら、何ですか、これは。関係者と和泉、大坪で行っているんじゃないですか。誰がこんな公費の出張を許可しているんですか。どっちですか。

○竹本国務大臣 ミャンマーは言うまでもなく開発途上国であり、我が国は大きい先進国であります。したがって、この国に対する経済協力を始めもろもろの協力をすることによってこの国の発展を図ろう、こういう思いの中で、このミャンマーの出張は、保健分野を含む二国間経済協力をどうするかという議論でありました。したがって、その中にヘルスケアが入っておって、この審議官も関係者として入っておるということです。

○本多委員 一応、この出張の現地の地元の新聞の報道を見ますと、ミャンマーに協力する重要六十案件の進捗状況、ここにヘルスケアも入っていると言いたいのかもしれないですけれども、実は、特出しで出ている、多分記者さんにブリーフしたんでしょうね、誰かが。ヤンゴン都市発展計画、ヤンゴン市環状鉄道、ヤンゴン市の交通分野の発展計画、GPSによる交通制御システム、ハンタワディー国際空港の建設計画、ミャンマー日本職業訓練校の開校などについて話し合われたと書いてあるんです。  この出張にこういう交通関係の方が一人も行かず、ヘルスの大坪さんが行っているのは何なんですか。

○竹本国務大臣 ただいま先生がおっしゃったいろいろな特出しの項目、その中にはヘルスケアは入っていないのですが、全体の中にはヘルスケアは入っているという報告を受けております。

○本多委員 今お答えしていないんですけれども、たくさんメーンで出ている交通関係の、国土交通省の官僚などが一人も入っていないで、このヘルスケアの方だけ入っている理由は何ですか。

○竹本国務大臣 それは私の所掌でありませんので、私が答える立場にありません。

○本多委員 竹本大臣、誰にお聞きすればよろしいですか。和泉補佐官なんだと思うんですよ、私は。それを拒否しているのは、皆さん、自由民主党です。和泉補佐官を呼んでくださいよ。聞きたいんですよ、私、これを。このミャンマーの、私だってアウン・サン・スー・チーさんと会ってみたいですよ。だけれども、和泉補佐官が会うところまでは百歩譲っていいですよ、何で大坪さんが行っているんですか。

 では、誰に聞けばいいんですか。和泉補佐官はきょう来てもらっていないので、誰に聞けばいいんですか、竹本大臣。だって、竹本大臣は健康・医療戦略室の上司でしょう。和泉さんがその室長でしょう。大坪さんは次長でしょう。その二人がこんな、アウン・サン・スー・チーに会いに、和泉さんはいいですよ、何で大坪さんが入っているんですか、この出張。

○竹本国務大臣 この会議にはヘルスケア分野のことも議題としてあるので大坪さんが入っていたというふうに報告を聞いております。

○本多委員 絶対にヘルスケア分野のことがアウン・サン・スー・チーさんとの会談で出ているという認識でいいんですね。大坪さんが行かなきゃ、ちょっと後ろ、何でいるんだよ。(発言する者あり)静かにしてくださいよ。さっき言ったでしょう。

○棚橋委員長 まずは御静粛にお願いいたします。御静粛に。

○竹本国務大臣 その会議において議論されております。記録が残っております。

○本多委員 記録を提出していただけますか。

○竹本国務大臣 ちょっと訂正させていただきます。  記録はないようであります。ただ、これが議論されたということは聞いております。  所掌ではございませんので、私が答える立場にないということです。(発言する者あり)

○棚橋委員長 まずは御静粛に。御静粛に。  よろしいですか。国務大臣竹本直一君、もう一度答弁をしてください。

○竹本国務大臣 私の所掌範囲ではありませんので、私が答える立場にないということを冒頭申し上げておりました。そのとおりであります。(発言する者あり)

○棚橋委員長 竹本国務大臣、答弁できますか。答弁できますか。  外務大臣茂木敏充君。

○茂木国務大臣 日本とミャンマー政府の間ではさまざまなやりとりをしております。  本多先生が御指摘のように、インフラの開発、さらに、今重要視しております連結性の強化、さらには、日本として、今、人材の育成であったりとか現地における保健の重要性、こういった議論もする、そういったことを想定しながら内閣官房においてメンバーが選ばれたと思っておりますが、外交上の細かいやりとり、これにつきましては、相手国との関係もあります、今後のやりとりの進展もありますので、控えさせていただきたいと思います。

○本多委員 外務大臣はある程度わかって言っているんだと思うんですけれども、相当おかしいということを。  しかし、もしもヘルスケアという言葉を、和泉さんという方は相当悪賢いと私は思うんですよ、こんなところにも出てこないし、ヘルスケアと、記録は、僕は言っていないと思うんですけれども、悪賢いから、大坪を呼んだ理由づけに、ヘルスケアと一言スー・チーさんに言ったかもしれませんよ。しかし、一言言うために、誰も官僚、国土交通省系の、交通系の人も、普通、連れていけばいいじゃないですか、そういう、連れていきたいんだったら。一人だけですよ。この出張、適切ですか、これ。

 こんな人に総理補佐官をやらせて、そして大坪さんは何か偉そうに、きょうも呼ぼうと思ったら、クルーズ船の対応をしていると言っていますけれども、こんな人たちが国家の中枢にいていいんですか、こんな出張をでっち上げて。外務省の官僚はみんな嫌な顔をしていましたよ、こんな総理補佐官に言われて。  竹本さん、これはあなたが上司ですよ、二人とも。適切ですか、この出張。

○茂木国務大臣 出張には、御指摘の大坪参事官だけではなくて、木山参与も参加しております。さらには、外務省からも、南部アジア部の担当課長等も参加をいたしております。

 そこで、恐らくこれは、最終的な人選、内閣官房において決められたんだと思いますけれども、自分の得意な分野とか、それぞれの分野がありますので、さまざまな議論が出たときにしっかりお答えができる、こういう体制を整えてのことだと考えております。(発言する者あり)

○棚橋委員長 御静粛に。

○本多委員 官房長官、これ、総理補佐官、もうそろそろ、コネクティングルームの話で十分、それからiPS細胞の予算に二人で口を出した問題、それからこの問題、そして出張のこれ、僕はどう考えても大坪さんが行く必要はなかったと思いますよ。こんなことを繰り返していて、国家の中枢にこんな人がいて、これは本当に国の信頼にかかわると思いますよ。

 長官、これまでの関係とか、今までいいお仕事をされたこともあるかもしれないけれども、こういうことが明らかになった以上、しっかりと進退を含めて検討するべきじゃないですか。長官の判断をお願いします。

○菅国務大臣 まず、公務として、和泉補佐官からは、必要な手続をとった上で適切に対応しているものであり、公私は分けているというふうに聞いています。  今回の件におきまして、和泉補佐官から、総理及び健康・医療戦略担当の竹本大臣に報告があり、総理、竹本大臣から、国民から疑念を持たれないような行動をするよう注意を行った、そのように承知をいたしております。

○本多委員 京都の出張とかも注意で済まないと思いますけれども、アウン・サン・スー・チーさんという国家首脳と会う場に自分と特定の関係のある官僚だけを連れていったなんていうのは、これはもうアウトだと思いますよ。

 これ、しっかりと進退を判断をしていただいて、その事実関係を、官房長官はまだ認めない、きょうも、上司である竹本大臣も認めない。私は、和泉補佐官にしっかり聞いて、私の口から、このミャンマーの出張、堂々と、正しかった、アウン・サン・スー・チーさんにヘルスケアの説明をするために、ほかのインフラの担当の、交通の関係の官僚は誰も連れていかずに、大坪さんだけ連れていった理由を、和泉補佐官、そして、できれば、申しわけないけれども、大坪さんにも聞きたいということを申し上げて、よろしいですか、取り計らっていただいて。委員長、要求したいんですけれども。

○棚橋委員長 理事会での協議を要求されますか。  後刻、理事会で協議をいたします。

○本多委員 これで終わります。