衆議院-予算委員会 2020年(令和2年)01月28日
 (国会会議録検索システムより抜粋) ※この質疑の動画はこちら






○棚橋委員長 この際、本多平直君から関連質疑の申出があります。江田君の持ち時間の範囲内でこれを許します。本多平直君。

○本多委員 立憲民主党の本多平直です。  共同会派の一員として質問をさせていただきたいと思います。  いろいろな問題がありますけれども、この委員会では補正予算の審議をしています。私、毎年この補正予算の審議の際に申し上げていて全く改善をされない大問題が毎年毎年、発生をしています。  こちらをごらんいただければわかるんですけれども、四兆四千七百二十二億円、トータルこの補正予算はあるんですけれども、非常にもっともらしく、災害の対策、そしてまた経済対策というような雰囲気で書いているんですね。  災害からの復旧復興と安全、安心の確保に二兆三千八十六億円は、遅きに失したと思いますけれども、昨年ちゃんとやっていただきたかったと思いますけれども、こういうふうに見ると、一見いいかなと思う。賛成しようかなと思うと、この一の3の国民の安全、安心の確保七千六百二十一億円、四兆の中の非常に大きい割合を占めている国民の安全、安心の確保。これは中身を見るとどうなっているのか。  このパネルを見ていただいた三番目、国民の安全、安心の確保七千六百二十一億円。いいんじゃないかと思って見ると、ここに何と、自衛隊の安定的な運用態勢の確保といって、まさに、この補正予算は四兆ですよ、その約一割弱の金額が自衛隊の物を買う予算。それも、物が新しく必要になったわけじゃないんです。もう中期防で買うことが決まっていて、来年、本当は借金を払うべきものを、ことし、二、三カ月早く借金を払うだけ。つまり、会計の年度の見せかけだけをやっている。  しかし、何となく政策判断でこういうことをやっていいかといったら、そうじゃないんですね。  財政法二十九条では、「内閣は、次に掲げる場合に限り、」、「次に掲げる場合に限り、予算作成の手続に準じ、補正予算を作成し、これを国会に提出することができる。」と。どんな場合か。「法律上又は契約上国の義務に属する経費の不足を補うほか、予算作成後に生じた」いいですか、「予算作成後に生じた事由に基づき特に」特にまでついているんですよ、「緊要となつた経費の支出」。  この来年払うはずだった歳出化経費、ほとんどがそうなんですよ、この三千七百八十三億円。来年もどっちみち払うはずだったものをことしにするこの事情の変更は、財政法二十九条に掲げる特に緊要となった経費の支出なんですか、総理。

○安倍内閣総理大臣 中身については防衛大臣から答弁させますが、令和元年度補正予算案における防衛費の計上については、財政法第二十九条を始めとする我が国の予算制度に従い、当初予算案成立後も刻々と変化する安全保障環境や自然災害への対応等のため緊要性のある経費を計上しているものであり、適正なものと考えているところでございまして、したがって、財政法の趣旨を逸脱しているという指摘は当たらないと考えております。

○河野国務大臣 令和元年度の予算編成後に生じました事案として、例えば、予算成立後、昨年五月以降、北朝鮮は二十発以上の弾道ミサイルの発射を繰り返し、また、ロシアの爆撃機による南大東島、八丈島における二度にわたる領空侵犯、中ロの爆撃機による我が国周辺での初めての共同哨戒飛行などが起こりました。また、自衛隊の活動を必要とする自然災害が相次いで発生している。そうしたことが事案に当たります。

○本多委員 そうであるならば、なぜ北朝鮮情勢が緩和した年も補正予算に防衛費が入っているんですか。

○河野国務大臣 一見、緩和しているように見えるかもしれませんが、北朝鮮が核開発、あるいはミサイル開発を続けているということは事実でございます。  また、北東アジアをめぐる安全保障環境は、中国がこの十年間でも軍事予算を二・五倍にふやすなど、決して、緩んでいるというふうには捉えることはできません。

○本多委員 今の事情は、全く、補正予算を組む、毎年毎年、北朝鮮情勢は変わりますけれども、緩和した年も、もとから買うものを前倒しし、緊張が少し高まったからといって、もとから買うと決まっているものを緩和しているだけですから、全く補正予算はこの財政法の趣旨に合わない。災害の復旧はしっかりやらなきゃいけませんよ。しかし、こんなものを紛れ込ませる、非常におかしいということを指摘して、午後の質疑に私は譲りたいと思います。



○棚橋委員長 午後一時から委員会を再開することとし、この際、休憩いたします。


     正午休憩
   ――――◇―――――
    午後一時開議



○棚橋委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑を続行いたします。本多平直君。

○本多委員 立憲民主党の本多平直です。  共同会派を代表して質問をいたします。  カジノ汚職について、冒頭、質問させていただきます。  大変残念なことに、現職の国会議員、あきもと司衆議院議員が逮捕をされ、そしてそのほかにも、岩屋毅元防衛大臣、宮崎政久現法務大臣政務官、中村裕之議員、船橋利実議員、下地幹郎議員、白須賀貴樹議員など、これだけ大量の、私、記憶の限りでいうと、ロッキードやリクルートのときも、これだけ現職の国会議員が、事情聴取をされると報道されています、こんなことは前代未聞だと思っています。大変な大問題、この国会でしっかりと追及をしていく。これこそまさに、今後、日本にカジノを本当に置いていいのかどうか、その過程がゆがめられていなかったかどうか、ましてや、特定の企業にゆがめられただけじゃない、外国の企業にゆがめられたかどうかという大事な問題ですので、しっかりと追及をしていきたいと思います。  そして、この中国ルートについては、今後、捜査当局もしっかりやっていただきたいし、私たちもしっかりやっていきます。しかし、私、この一年三カ月前につくったパネルがまた登場するとは思ってもいませんでした。我が事務所の倉庫から持ってまいりました。まさにこのときは何かスルーされたんですけれども、中国ルートだけじゃないということをしっかりと国民の皆さんに知っていただきたいと思います。アメリカのトランプ大統領にはこのカジノ業者から大量の献金が、共和党にも渡っています。  安倍総理、このアンデルソンさんとはワシントンでお会いしていますけれども、事前に、どういう人が来るかというのはレクチャーを受けると思いますけれども、こういう献金を受けている方だという情報は知っていらっしゃいますか。

○安倍内閣総理大臣 それは承知しておりません。

○本多委員 じゃ、そういう情報もなく朝食会で会われた、非常に無防備な状態で朝食会で民間事業者の方とお会いになったということですね。  それで、総理、総理は長らく、トランプ大統領から要請は受けていないということを、私だけではなくて、私、前回もお聞きをいたしました。報道されているんですね。アメリカでピュリッツァー賞をとった有名な雑誌が、トランプ大統領が要請をしているという報道があるのでこういう図を描かせていただいているわけですけれども、何度も何度も質問を私以外の議員もしています。前回の、きのうの議論でも、総理は明確に否定をされました。  要請という言葉が、ちょっと勝手に総理が解釈されていたら困るので、働きかけとか、示唆とか、話題になったとか、そういうことすらないんでしょうか。

○安倍内閣総理大臣 まず、この朝食会でございますが、先ほど答弁させていただいておりますように、これはまさに先方の商工会議所と米日経済協議会の共催で行われたものでありまして、先方がメンバーを決めるわけでございまして、その中で、誰が誰に献金をしているかということについて一々調べるというのは普通はないわけでございまして、こちら側の理由で、誰をこういうことで外してくれということも、それは失礼な話でございますから、それはないということはまず申し上げておきたい、こう思います。  そこで、この朝食会でございますが、超党派の連邦議会や米国企業CEO等、日米関係のさらなる強化に向けて意見交換を行ったというのが趣旨でございまして、私からは、二〇一六年十二月にIR推進法が国会を通過し、公布、施行されたことなども紹介をしております。  参加者の中にカジノ経営者が含まれておりましたが、統合型リゾート……(本多委員「朝食会のことは聞いていないんですけれども」と呼ぶ)いや、朝食会で会っているわけでございますので……(本多委員「違います、違います。ちょっと質問し直します」と呼ぶ)違うの。

○本多委員 朝食会以外にも、訪米した際に、トランプ大統領と、少人数や公式の会見、ゴルフ、いろいろな場がありますが、そのどこでも要請や働きかけやカジノの話題が出たことはないんですかと聞いているんです。

○安倍内閣総理大臣 トランプ大統領とは、主に日米関係についての中身でございまして、個別の話題については、詳細については控えさせていただきたいと思いますが、御紹介いただいた記事のような事実は全くないということは申し上げておきたいと思います。

○本多委員 記事のようなと言っていません。要請はなかったということだけ言って、話題は出なかったというのは答えられないということでよろしいですか。カジノの話題が出ていないんですか、トランプ大統領との会談の中で。

○安倍内閣総理大臣 会談の中では出ておりません。

○本多委員 じゃ、ゴルフの最中はいかがですか。

○安倍内閣総理大臣 ゴルフの際にもございません。

○本多委員 何回も総理は、電話会談を含め、これまでトランプ大統領とお話をされていますが、その何回もの会談の間、私的にもいろいろな時間を過ごされているようです、ゴルフなど。本当に、カジノという単語もIRという単語も出たことはないんですか。

○安倍内閣総理大臣 IRという単語は出たとは全く記憶をしておりませんが、カジノについて、全く、話題になったかどうかということについては、相当長時間、いろいろな時間を過ごしておりますので、全くなかったかどうか。  しかし、具体的な業者についての話題については、全くないということは申し上げておきたいと思います。

○本多委員 どんな話があったか、大事なことなんですよ。日本の利益が外国の企業に吸い上げられるかどうかという大事な話なので、話題があったのか、働きかけがあったのか、そこをしっかりと、記憶、正してくださいよ。

○安倍内閣総理大臣 はっきりと申し上げます。要請とか働きかけは全くございません。  話題で、例えば、トランプ大統領自体がカジノを経営していたこともありますから、私の記憶の限り、その話題は、全く記憶には、全く覚えておりませんが、恐らく出ていないと思いますよ。でも、絶対ということを否定するかどうかということについては、それは、御本人がいろいろ語っているところで言っているかもしれませんけれども、私の記憶には、もちろん、全く覚えておりませんが、しかし、要請とか働きかけがあれば、当然これは明確に覚えて……(本多委員「指をお指しにならない方が」と呼ぶ)指さし点呼しているわけではないんですが、ということでは全くないということは申し上げておきたい、このように思います。

○本多委員 じゃ、ちょっと、ラスベガス・サンズのアンデルソン会長の話に戻りますけれども、このときが初対面だというふうにおっしゃっていますが、その他、この会社の方と総理はお会いしたことがございますか。記憶がございますか。

○安倍内閣総理大臣 それはございません。

○本多委員 総理は、そもそも、このカジノの話、いろいろ調べていくと、二度目に総理大臣になった後に、総理、二〇一四年五月、シンガポールを訪問したときに、カジノを訪問されていますよね。この会社のカジノを訪問していませんか。

○安倍内閣総理大臣 今私が申し上げたのは、いわば、アメリカで経営している主体の会社と、社長、会長ですか、そういう方々とはもちろんお目にかかっておりませんが、シンガポールで二つ視察をしたわけでございますが、その際説明した人がちょっと、誰だったか私も全く覚えていないわけでございますが、それは、ただ説明を受けたというだけであります。

○本多委員 そもそも、どういう経緯で行ったか覚えていらっしゃいますか。今、違法で、法律も通っていないころに、推進法も実施法も通っていないころに、総理はシンガポールでカジノを視察されているんですよ。これはどういう経緯で行かれたんですか。

○安倍内閣総理大臣 これは、いわば、超党派の議連もあり、そういうIRについて推進をしていこうという議論が起こる中において、私自体も実際にIRというものを見ておく必要があると。  シンガポールというのは、リー・クアンユー首相の時代にはそうしたものを一切やらないということを決めていたわけでございますが、リー・シェンロン首相の時代になって、その段階でもリー・クアンユー元首相は反対をされたのでありますが、リー・シェンロン首相が、シンガポールを国際都市として、あるいは世界から多くの人たち、会議等を呼び集めるためにはIRが必要だという大きな判断をしたということでありまして、そのために、依存症対策も犯罪防止対策も相当入念なものをやって成功しているという事例であるということから視察をしたということでございます。

○本多委員 さっきの質問では、業者と会っていないと言っていたけれども、今、シンガポールでは会っていたということをお認めになりました。  そのシンガポールからワシントンの間には、このカジノの業者とは会っていないんですか、総理は一度も。お答えください。

○安倍内閣総理大臣 いわば、業者と会っているという言い方は、いかにも何か特別なことを依頼されたとか要請されたとかいうことを連想させるおっしゃり方だったので、そういうことはないということでございまして、その後、いわば、シンガポールにはそういうことで公式に視察をしているわけでございまして、いわゆる、本多委員が言われている、業者と会う、会わないの範疇には入らないんだろうと私は思います。その意味においては、一切そういう依頼はないと。  これは、何回聞かれても、それはそうなんですから、そうしかお答えのしようがないということでございます。

○本多委員 これから少しずつ詰めていきますので、今の段階ではそういうことかもしれませんけれども……(発言する者あり)

○棚橋委員長 御静粛に願います。

○本多委員 そんなに偉そうな話は言えないんですよ。実はこの中に、カジノのアメリカの会社のコンサルタントから、この図を見てください、このX氏、この人を通してパーティー券を購入してもらっている人がたくさんいるんですよ。  構図としては、いいですか、アメリカ人、中国人から献金をもらったらだめなんですよね。それはわかっていますよね。それを、間にX氏という日本人を通したことで大量に日本の国会議員にお金が行っていると、これは前回も追及したんです。  この中にも三人いらっしゃるんですけれども、お一人だけ、西村大臣、いろいろなところで、特に共産党の皆さんなんかも聞かれているんですけれども、ちょっと幾つかお聞きをしたいと思うんです。  西村大臣は、パーティー券を買ってもらったり献金をもらわれているんだけれども、合法的に処理しているとおっしゃっていますけれども、業者から一切、例えばカジノの面積制限とかそういう問題についての働きかけを受けたことはないですか。

○西村国務大臣 お答えを申し上げます。  まず大前提として、政治資金については、法令に従って適正に処理をしているところでございます。収支もしっかり報告をしております。  その上で、御指摘のシーザーズのコンサルタントをしていた人、この人のことを週刊誌で書かれたものですから、私は、疑念を晴らすために、また説明責任を果たすために国会で答弁をしたところでございます。献金はございません。パーティー券を買ってもらったことがあるということを申し上げました。  コンサルタントのこの人は、経産省の先輩でありまして、私が入ったころ、もうやめておられたのかどうかあれですけれども、先輩後輩という関係で知り合いまして、その関係で応援をしていただいたものというふうに私自身はずっと思っておりました。  この人がこのカジノの事業者のアドバイザーというかコンサルタントというのを務めていることを知ったのはこの二、三年のことでありまして、まさに純粋に応援してもらっているというふうに私は認識をしておりましたし、個別にお会いをしたのはもう十年以上ございませんし、パーティーの会場に来ておられたのかどうかもよく認識をしておりません。話をしたことはないと思います。  それから、今御指摘にあったような、この方も含めて、何かカジノの事業について頼まれたり、そのことについて何か私が働きかけをしたことは一切ございません。

○本多委員 ほかのことをやらなきゃいけないので、きょうは頭出しとして最後の質問にしますけれども、西村大臣、パーティー券を買われたときには、単なる経産省の先輩というだけじゃなくて、この方がこういう巨大なカジノ企業のコンサル活動を日本でしていらっしゃることを知っていましたか。パーティー券を購入してもらったその日には、既に知っていましたか。

○西村国務大臣 どの時点で私がこの人がシーザーズ、このカジノ事業者のコンサルタントになっているということを知ったのかというのは記憶は曖昧でありますけれども、私自身は、シーザーズの代理人と思ってこの人と会ったことはありませんし、その人とカジノ事業について話したことはございません。

○本多委員 その曖昧な記憶をちょっとたどっていただいて、委員会に報告いただけますか。後ほど報告いただけますか。

○西村国務大臣 いつの時点で知ったのか、記憶の限り、できるだけたどってみようとは思います。  ただ、この方と、この何年間、少なくとも十年近くはお話ししたことはございませんし、カジノについて何か話したこと、頼まれたことは一切ございません。

○本多委員 じゃ、報告、よろしくお願いします。  それでは、きょうちょっとやらなきゃいけないことがあるので、カジノのことは引き続きしっかりと追及をしていきたいと思います。  小泉進次郎大臣に政治資金の問題が出てきています。私も数年分の収支報告書を見せていただきました。合法かどうかということでいうと合法なので、国民の皆さんも誤解をしないでいただきたいと思うんですね。法律にはのっとって小泉大臣はされているんですが、もう少し透明性を持った方がいいんじゃないかという観点で御質問をさせていただきたいと思うんです。  エムズクリエという、選挙区にもない会社に大量のポスターなどが発注をされているんですね。それが普通の値段より高い。つまり、割と高目の値段で発注をされている。その会社に会社登記がされていないという状況があるんですね。こういう状況だと、そこに行った費用が本当にどういうふうに使われているのかというのが、一度エムズクリエの領収書をもらっちゃうと、もう国民には見えなくなってしまうという問題なんです。  もちろん、何もなければ、このままエムズクリエという会社が、外注をしているんだと思いますが、ポスターをつくっている。しかし、透明性を大事にしていこうという大臣として、御指摘はされているんですね、非常に。  エムズクリエという会社とは、どうしてここにこういう発注をされているんですか。経緯を教えてください。

○小泉国務大臣 今、本多議員から御指摘をいただきまして、まず、合法であるということも先生の方から触れていただいたとおり、法令に従いまして適切に処理をしているものと認識をしています。  今、エムズクリエという話がありましたけれども、これについても、今先生から御指摘をいただいたとおり、いわば代理店みたいな形で、選挙に関してのポスター、そういったもののことは先生も御承知だと思いますが、我々衆議院議員、選挙というのはいつあるかわかりません。そういった中で、納期そして内容などで選挙に向けて慎重な対応が必要だという中で、このエムズクリエを通して、各業者との対応をしてくださっていると認識をしております。  当然、法令に従いまして適切に処理をしていますし、それにのっとった報告をさせていただいているものであります。

○本多委員 エムズクリエという会社が会社登記をされていないことは、週刊誌で報道される前から御存じですか。

○小泉国務大臣 今の点につきましては、一部、例えばブローカーとか幽霊会社、そういった表現をされているようではあると聞いていますが、そういったことは適切ではなくて、個人事業主の方である。そういった中で、従前から、二〇一二年からでありますが、いわば代理店として、選挙に関してのポスター等作成を代理店としてお願いをしている。そういった中で、当然でありますが、法令に従って適切に処理をしていると、事務所の方にも確認をして、そのように私も認識をしております。

○本多委員 会社組織にしっかりしている会社の方が、私はそれはいいんだと思いますよ。こういう個人でやっている会社、本当にこの資金が適切に使われているかどうか、監査もしようがないんですよ、こんな個人でやっている会社。  本当に大丈夫ですか、それで。大臣、本当にそれでいいと思いますか。今後変えていくお考えはないですか、きちんと会社登記をされている会社に頼むとか。いかがですか。

○小泉国務大臣 まず、本多議員の方からも御指摘をいただいたとおり、これは法令に基づいて対応していることであります。そういった中で、個人事業主の方でありますが、私は信頼をしてお任せをしていることであります。  透明性という観点、また、説明をしっかりと果たす、そういった観点での本多先生からの御指摘もありますから、しっかりと何ができるかは考えていきたいと思いますが、改めて申し上げますが、これは法令に基づいて適正に処理をしていると認識しております。

○本多委員 これは税金が入っているんですよね。小泉大臣の私費じゃないので、できるだけ安い会社で透明的にやってもらう、同じ使途ならですよ。そういう観点からいうと、中抜きをする、まあ、それも仕事としてある場合もあるけれども、これは公費でやっているものなので、そこはしっかりやっていただきたいと思います。  もう一点、疑惑が出ている件がございます。私的な使用を政治資金をしているんじゃないかという疑惑がございます。  いろいろ私も見たんですけれども、非常に東京都内のホテルの使用が多いんですね。大臣の選挙区は横須賀です。そして、大臣は東京都内に宿舎をお持ちです。年に何回も十数万円級のホテルの利用が、多い年は四十万円を超えているんですけれども、これはどういう使用でホテルで宿泊をされているんですか。

○小泉国務大臣 まず、今先生から、私の地元は神奈川県の横須賀市とありましたが、横須賀と三浦、この地元の秘書、この地元の秘書が東京で宿泊した場合も含めて、ホテルの利用もあります。そして、宿泊が政治活動に伴い支出したものであれば、収支報告書への記載をして報告をしているところであります。

○本多委員 これは、私、全部リストがあって大臣にもお渡ししていますが、秘書が宿泊したということでよろしいですか。私は、こういう高級なホテルに、秘書には申しわけないんですけれども、余り東京プリンスとかパークハイアットとかに秘書を泊めないんですが、大臣はこういうホテルに秘書を泊めているということでよろしいですね。これはほとんど秘書の宿泊ということでよろしいですか。(発言する者あり)

○棚橋委員長 御静粛にお願いします。

○小泉国務大臣 私の地元の秘書、横須賀、三浦、そしてこの東京、私も神奈川県の横須賀市と三浦市ですから、中には、大臣になってからはなかなか何往復というわけにはいきませんが、一日に複数回往復するような、そういった政治活動をするときもありました。そういった中で、翌日の仕事、そういったことの関係から、秘書がそういったホテルに宿泊をすることもあれば、私自身も泊まることもありました。  それは、政治活動に伴うような支出があれば、それは報告をして、記載をしている。法令に基づいて対応をしております。この大半のものは、秘書がそういった形で宿泊をした場合であります。(発言する者あり)

○棚橋委員長 まずは、御静粛にお願いいたします。

○本多委員 一つ具体的にちょっと確認したいんですけれども、二〇一六年六月二十七日の軽井沢プリンスホテルの十万五千八百四十二円は、これは政治資金として適正なものということでよろしいですか。報告されていますから、法律的には問題ないんですけれども。  お名前はあえて挙げませんけれども、元の都知事は、政治資金を私的に使ったという批判で都知事という重要な職をやめていらっしゃいます。政治資金を私的に使ったというのは本当に大事な問題になるので、ちょっとこれはしっかり確認をしたいんですが、よろしいですか、そういうことで。

○小泉国務大臣 今、本多先生から御指摘の件につきましては、現地でカンファレンスがありまして、これはさまざまな、政界、そして経済界、またいろいろな業界の方からさまざまな方が集まって泊まり込みで開催される会議であります。そういった会議に出席をするための宿泊ということで、私と秘書と二人で行きまして、そのことが収支報告書への記載があり、報告を行っている。法令に基づいて対応しております。

○棚橋委員長 本多平直君、時間が来ておりますので、恐縮ですが。

○本多委員 じゃ、最後の一問にしますけれども、小泉大臣、これは、そういう要素もあるかもしれませんが、その中に、公私混同的に、この費用で友人をお呼びしたり、知人を部屋に呼んだり、家族を呼んだり、そういうことはないということでよろしいですか。

○小泉国務大臣 今委員の御指摘、御質問でありますが、一般論として言えば、泊まったときに人が訪れる……(発言する者あり)

○棚橋委員長 御静粛にお願いします。

○小泉国務大臣 また、訪ねてくる、そういったことというのは否定するものではないと思いますが、今御指摘のところについて言えば、私が申し上げたとおり、現地で泊まり込みのカンファレンスがありまして、そこに出席をするということで秘書と一緒に行きまして、それを収支報告書に記載をして報告を行い、法令に基づいて対応しているところであります。

○本多委員 その内容によっては、政治資金として正しいかどうか、今後もしっかりと議論をさせていただきます。  終わります。