衆議院-予算委員会 2020年(令和2年)02月04日 (国会会議録検索システムより抜粋) ※この質疑の動画はこちら
○棚橋委員長 この際、本多平直君から関連質疑の申出があります。岡本君の持ち時間の範囲内でこれを許します。本多平直君。
○本多委員 立憲民主党の本多平直です。立国社の共同会派を代表して質問をさせていただきたいと思います。
私、安倍政権の体質、森友、加計、桜と続いてきました私物化、そして隠蔽、改ざん、これも大問題なんですけれども、もう一つ、これと並ぶ大きな問題である、国家公務員の人事を、この安倍政権、第二次安倍政権の間、非常に恣意的にやってきたんじゃないか、そのことがいろいろな不正、そんたくの温床になってきたんじゃないか、逆に不正やそんたくを生んできたんじゃないか、この問題についてきょうは質問させていただきたいと思います。
総理でも法務大臣でもいいんですが、過去、我が国では、内閣総理大臣を務められた田中角栄氏が逮捕されました。どこの役所に逮捕されましたか。
○森国務大臣 検察と承知しております。
○本多委員 検察庁のトップは誰ですか。役職をお聞きします。
○森国務大臣 検事総長であると承知しております。
○本多委員 委員長、もうちょっとてきぱきと当てていただければ幸いです。きょうは、内閣総理大臣を務めた方を逮捕する、日本の国でも一番大きな権力を持っている役職の一つだと思います、その検事総長という役職の選任をめぐる、非常に恣意的なことが行われているんじゃないかということについて議論をさせていただきたいと思います。
そもそもですが、この安倍内閣においては、本来、いろいろな普通の国家公務員の方も結構恣意的な人事でひどい目に遭っているという話を聞きます。しかし、人事は密室で行われるものですから、我々もなかなか証拠はありません。しかし、日銀の総裁、総理の思うとおりの異次元の金融緩和をやるために日銀の総裁の人事もかえ、憲法違反の安保法制を通すために内閣法制局の人事をかえ、NHKの会長、いろいろな、ここだけはやめてね、ここだけは中立に今までの流れでやってねというところを、相当私は恣意的にかえられてきたと思っています。
それに加えて、最後の最後は、私、検事総長、この人事を都合よくやろうとしているんじゃないかという話をさせていただきたいと思います。
まず、今回、非常にイレギュラーに、黒川弘務さんという東京高等検察庁の検事長が……(発言する者あり)少し静かにしていただけますか。
○棚橋委員長 御静粛にお願いいたします、与党席の方も。
○本多委員 東京高検の検事長の定年が延長されました。我々はこれを、今、検事総長がなかなかおやめにならない、検事総長がやめるまで待って、この七月末か八月あたりに検事総長に据えるために前例のないこういう人事をしたと私は疑っています。
それで、この黒川弘務さんという、そこにいらっしゃる森まさこ法務大臣が、わざわざ前例もなく、違法だという話は後からしますが、やっている方、どういう評判の方か御存じですか。
○棚橋委員長 法務大臣森まさこ君。(本多委員「与党のやじにも言ってくださいね」と呼ぶ)はい、先ほど注意いたしました。
○森国務大臣 黒川高等検察検事長についてのお尋ねでございましょうか。評判については承知しておりません。
○本多委員 私も名刺をいろいろ調べたら、一回ぐらいお会いしたことはあるんですけれども、どういう評価を巷間されているか。いろいろな報道によりますと、官邸の門番、官邸の代理人、官邸の用心棒と、会社によって違うんですけれども、こういう評価をされているんです。
あなた、今、人事をやっておいて、その人の評判を知らないと言っていましたけれども、こういう評判がネットをちょっと検索をするとたくさん出てくるんですよ。事実かどうかわかりません。証拠はないですよ。ただ、人事をやるときに……(発言する者あり)
○棚橋委員長 御静粛にお願いいたします。与野党ともに御静粛に。(本多委員「こちらのやじだけ言ってこっちのやじに言わないのはやめてくださいよ」と呼ぶ)今申し上げました。それから、先ほども申し上げました。
○本多委員 こういうことを認識しないで、こんな違法とも言われる延長人事をやったんですか。
○森国務大臣 本多平直委員にお答えいたします。
まず、違法との指摘は当たりません。(本多委員「違法の話は後でします」と呼ぶ)今、違法とも言える人事をやったのですかという……(本多委員「後でするって言っただろう」と呼ぶ)
○棚橋委員長 本多委員、恐縮です、まず答弁を聞いてください。
○森国務大臣 御質問ですので、御質問にお答えをいたしました。違法ではございません。
また、黒川検事長については、報道やネット上の評判ではなく、検察庁の業務遂行上の必要性に基づき、法務大臣から閣議請議を行って閣議決定をされ、引き続き勤務させることとしたものであり、御指摘は当たらないものでございます。
○本多委員 森まさこ法務大臣は、この方とはどのぐらいお会いをしたことがありますか。
○森国務大臣 法務大臣は検察庁の具体的な事件にはかかわりませんので、それほどお会いしたことはございません。
○本多委員 お会いもしないし、評判も調べないで今回の人事をしたということでよろしいんですか。
○森国務大臣 法務大臣は、検察庁法によって、高等検察庁の検事長の補職を行うことになっておりますので、通常の人事においても、事務方から説明が上がってくれば私は了としております。
○本多委員 誰からのが上がってきたんですか。
○森国務大臣 これは通常もそうでございますが、具体的な人事については詳細なお答えは差し控えさせていただいております。
○本多委員 私、国民の皆さんにまずちょっとお伝えをしたいんですよ。
この安倍政権になってからの検察、既にこのおかしな人事が、この夏にこの人が検事総長にならなくても、まあ、この人が官邸の用心棒と言われている理由もこれなんですけれども、不起訴の連続なんですよ、おかしな話が。
まず、小渕優子元経済産業大臣の政治資金規正法違反、数億円の資金が、安倍さんの問題で今やっていますけれども、数億円ですよ、こっちは。これ、秘書は証拠になるパソコンにドリルで穴をあけて、この話、御本人は起訴されず、秘書が二人起訴されただけ。松島みどり元法務大臣、うちわを選挙区で配った話も不起訴。甘利明元経済再生担当大臣、UR、都市再生機構への口きき疑惑、大臣室で五十万円、事務所で五十万円、合わせて百万円を受け取った。このことも、二〇一六年六月、不起訴。そして、下村博文元文科大臣。いろいろな容疑で告発をされているんですよ。
でも、いろいろな容疑の中で私が一番問題だと思うのは、例の加計学園からのパーティー券二百万円不記載、不起訴ですよ。そして、きわめつけは、この安倍政権の中で一番私が頭にきている森友学園、これの佐川宣寿元財務局長、国税庁長官、この人を始め三十八人、不起訴なんですよ。
もう続き過ぎて、私、一個一個きのうリストをつくっていて、あのときもっと一個一個にちゃんと怒っておくべきだったと思うんですよ。
これは、ちっちゃい話だと、つい先日の上野宏史厚生労働大臣政務官、外国人労働者在留資格口きき疑惑、どこへ行ったんですか。
つまり、我々の国税を大量に使って、今回審議している予算委員会の予算にもたくさん検察庁の予算をとっているじゃないですか。あなたたち、何仕事しているんですか。
そして、あなたが今度検事総長にしようとしているこの人は、この間ずっと法務行政の中心にいたんですよ。法務省の官房長であり、法務省の事務次官。
この第二次安倍政権になってからの検察の仕事ぶり、森法務大臣、どう評価するんですか。
○森国務大臣 まず、本多委員が、あなたが今度検事総長にしようとしているというふうにおっしゃいましたが、それは事実ではないので、否定をさせていただきます。
また、さまざまな個別事件について案件を挙げられましたけれども、検察当局の事件処理について、その時期、それから担当官についても……(発言する者あり)
○棚橋委員長 傍聴席はお静かにお願いいたします。
○森国務大臣 私、法務大臣として所感を述べることは差し控えさせていただきます。
○本多委員 私だって一つ一つの事案に詳しいわけじゃないですから、この中にはどうしても証拠が集められなくて、何でもかんでも起訴すればいいと言っているわけじゃないですからね。勘違いしないでくださいよ。そんなこと、政治家が一個一個、そっちも圧力をかけたらだめだけれども、こっちだって圧力をかけちゃだめだと思いますよ。だけれども、この七年間こういうのが続いているんですよ。そのことを言っているんですよ。
その前に、森法務大臣、事実じゃないといったら、この人を検事総長にこの七月末から八月にかけてはしないということでよろしいですね。(発言する者あり)やじがうるさいんですよ、委員長。
○棚橋委員長 与野党ともに静粛にお願いいたします。
○森国務大臣 検事総長の人事は法務大臣にございません。
○本多委員 どこですか。
○森国務大臣 先ほど申し上げましたが、法務大臣は東京高検の検事長の補職を行いますけれども、検事総長については内閣による任命となっております。
○本多委員 今回の、私は違法だと思っていますけれども、違法で異例な、検事総長、六十三歳で本当は定年しなきゃいけない人、もうあと三日か四日ですよね、この延長を決めたのは、あなたが内閣に上げたから決めたときのう説明を聞きましたよ。
あなたが請議しているじゃないですか。内閣が最終的に決めたけれども、検事総長も一緒なんじゃないんですか。(発言する者あり)
○棚橋委員長 与野党ともに御静粛にお願いいたします。
○森国務大臣 いえ、今回、検事長の任期の延長について私から内閣に請議をいたしました。
○本多委員 検事総長の場合も同じじゃないんですか。
○森国務大臣 今回は任期の延長についての請議をいたしましたけれども、先ほど、検事総長の任命については内閣において行うというふうにお答えをしております。
○本多委員 では、提案、請議はしないということでいいですね。内閣が独自に発案して閣議決定するということでよろしいんですか。
○森国務大臣 任期の延長については今回請議をいたしましたけれども、検事総長の任命については、その手続、請議をいたします。
○本多委員 森法務大臣、ちょっと人の時間を無駄にしないでくださいよ。
請議しないですねということですよ、だから。最終的に決めるのは内閣だけれども、あなたが、今回は延長だけだ、そして、そんなつもりはないと言ったんだから、この黒川さんという人を検事総長にこの七月末から八月に内閣に請議することはないですね、検事総長の人事として、ということを言っているんです。
○森国務大臣 お答えいたします。
先ほど本多マサナオ委員が……(本多委員「平直です」と呼ぶ)申しわけございません。お名前を間違えて申しわけございませんでした。本多平直委員、訂正しておわびをいたします。
本多平直委員が私に御質問したのは、あなたが今検事総長にしようとしているというふうにお話しになりましたので、今検事総長にしようとして請議をしたわけではなく、私は、高検の検事長の任期延長を請議したというふうにお答えを申し上げたわけでございます。
○本多委員 では……(発言する者あり)
○棚橋委員長 両方からの不規則発言、お静かに。質問者が困ります。
○本多委員 しないという答弁はできないということでいいんですか。七月末から八月に、するかもしれないし、しないかもしれない。みんな疑っているんですよ。こんな異例の人事をしたのは、今検事総長を務めている方がやめて、その後任にするためにこうしていると疑っているから、そうじゃないというんだったらそう言ってくださいよ。
○森国務大臣 お答えを申し上げます。
高検の黒川検事長について任期を延期したことが、将来の人事についてを理由とするものではないかという御質問でございますが、先ほどお答えしましたとおり、今回の任期の延長は検察庁の業務遂行上の必要からしたものであって、将来の人事についてを理由にするものではございません。
○棚橋委員長 本多平直君。
○本多委員 ゆっくり読まないでください。
○棚橋委員長 申しわけございません。
○本多委員 国民の皆さんにぜひ覚えておいていただきたいんですが、七月末から八月、オリンピックでにぎやかなときに、この黒川弘務さん、個人的に恨みがあるわけじゃないですよ、一生懸命やってきた部分もあると思います、長いキャリアの中で。しかし、こういう恣意的な形で、官邸の番人だ何だと言われている人が、こういう異例な人事を無理やりやって、私はこれから違法という話もしますからね、この七月末から八月に検事総長にならないことを心から祈りたいですよ。
日銀総裁だ内閣法制局だという、総理も聞いてください、お願いしますよ、目をつぶらないで。独立性がほかより要ると思いませんか、総理。こういうところは、そんなことが、総理大臣さえ逮捕できる権限があるんですよ。こういう人の人事を、余りごり押しな、前例のない形で裏わざを使う、私は違法だと思いますけれども、森大臣の言うとおりだとしても、裏わざなんですよね。こういうことはしない方がいいと思いませんか、総理。
○安倍内閣総理大臣 日本銀行の総裁については、まさに三本の矢の中で……(本多委員「聞いていませんよ」と呼ぶ)では、済みません、やめます。国会の御承認をいただいたということでございますが、人事については、あくまで一般論として申し上げれば、検察官の任命権は法務大臣又は内閣にあるところでありますが、その任命権は適切に運用されるべきものだと考えております。
○本多委員 本当に、ぜひこんなイレギュラーな形で無理やり人事をねじ曲げるようなことをしないでほしいんですが、それでは、違法という話をします。
森まさこ法務大臣は一応法律家ですよね。きのうから私は疑っているんですが、今回の反論が山ほど今ネットで出ています。私は残念ながら、一応法学部を出ましたけれども、森まさこ大臣のように優秀じゃないので司法試験は受かっていません。だからといって、ああいう、きのうのような、素人を煙に巻くようなふざけた答弁をしないでほしいと思うんですね。
今回みたいに、百歩譲って違法かどうか分かれるような判断をするときに、この国家公務員法の解説を書いた本、一条一条に解説が書いてあるんですよ。これをちゃんと見てからやったんですよね。
○森国務大臣 国家公務員法、そして検察庁法の条文にのっとり決定をしたものでございます。
○本多委員 当たり前のことを言わないでくださいよ。質問に答えてくださいよ。これを見たかと言っているんですよ。
○棚橋委員長 これって何ですか。(本多委員「「逐条国家公務員法」という、今これしか出ていないらしいです、国会図書館に確認しました」と呼ぶ)
○森国務大臣 私なりに該当部分は読んだつもりでございます。
○本多委員 これは専門的過ぎてわからないかもしれないですけれども、この解釈によると、こういう解説本が、しかし、これは国会図書館に確認したら、今出ているのは一個だけです。法務省の皆さんも裁判のときにはこれを持って使っていますよね。
これにはどう書いているかというと、本条の規定により勤務延長が認められる者は、前条第一項の規定により定年で退職することとなる職員であると書いているんですよ。ということは、検察官、東京高検検事長は含まれないですよね。延長ができないじゃないですか、違法じゃないですか。
○森国務大臣 これにつきましては、検察官は一般職の国家公務員でありまして、検察庁法は特例として定年の年齢と退職時期の二点を定めております。そうしますと、定年制をとったということになります。そうしますと、今御指摘の条文が当てはまり、勤務延長について、一般法たる国家公務員法の規定が適用されるものと理解されます。
○本多委員 そういうふうに、森まさこ法務大臣のような人が、法律家であることをかさに着て素人をだまさないためにこういう本があるんですよ。この本には反しているということでいいですね。大臣はそれを主張してください、今後とも。
この今一冊しかない解説書の、さっき読み上げたところには当てはまらないということでいいですね。だけれども、大臣はこの解説書の、もういろいろあるから、ここは間違っている、違う解釈をとるということでいいですね。
○森国務大臣 ただいま御説明したとおりでございますけれども、勤務延長につきましては、一般法たる国家公務員法の規定が適用されるものでございます。他方、勤務延長について、検察庁法上規定が設けられているかと申しますと、特段の規定が設けられておりません。
これについて、今御指摘の国家公務員法ができた後に、検察庁法に、検察庁法三十二の二であったかと思いますが、特別に、その特例である条文があげつらわれております。その中に、先ほど私が御指摘いたしました二十二条、つまり、定年とその退職時期、これが誕生日ということになっておりますが、それが特例であると書いてあって、それ以外が特例であるということであればここに条文が載るはずなのでございますが、そこに書いていない、勤務延長については国家公務員法の規定を使わないということが特に記載されておりませんので、一般法の国家公務員法に戻りまして、勤務延長が適用されると理解されます。
○本多委員 総理秘書官がそろってうなずいていて感じ悪いんですけれども。これは法律家の中でもたくさん意見がありますよ。大臣の読み方はおかしいという人はたくさん出ていますから。
これは、まず、そもそも政治的におかしい、プラス、違法なんですよ。最悪言っても、これまでこんな前例はないんですよ。仕事の途中だから定年できないなんていったら、どんな国家公務員も定年できなくなるんですよ。よっぽど特殊な、その人しかできない、そういう業務をやるときだけ定年が延長される。それを、本来は定年の延長なんか禁止される検察官に持ってきて、七月末から八月に検事総長の人事を恣意的にやろうとしているというとんでもない話なので、ぜひやめていただきたいということを強く私は申し上げておきたいと思います。
さて、ちょっと私、小泉大臣と議論したかったことがちょうどあるんですよ、一つ。五分しかないんですが。
去年、ちょうど一年前、大臣、この部屋に来て、統計偽装で大問題になっているとき、統計偽装の質問をした後に、国会改革について述べたんですね。質問も受けない大臣がここに一日いることなんて国民のみんながおかしいと思っていると言われて、私、そこの席で聞いていて、一つ国会改革はそういう考え方もあるけれども、非常に、予算委員としてずっとここに座っている人間からしたら、何か予算委員会の場をちょっとばかにされたような気がしたんですね。
大臣、今、座られる立場になって、質問のない日もあるかもしれません。どうですか。
私、実は、結論を言うと、余り無駄だと思っていないんですよ。ここに皆さんにいていただいて、質問をきょうは森さんにしましたよ。森さんの言っていることが、目が泳いでいないかとか、おかしくないかとかというのを、僕は国務大臣たる皆さんに聞いてほしいんですよ。だって、皆さん、検事総長の人事を閣議決定で判こを押すんだから。
だから、小泉大臣、ちょうど二月四日なんですよ、一年前。あの、ずっと座っているという、いや、それは大臣だけじゃないんです。与党の皆さん、質問も答弁もないけれども、一日七時間座っているけれども、それは無駄ですか。
○小泉国務大臣 国会改革について、今大臣という立場でどこまで申し上げるべきかというのはありますけれども、国会改革に対する思いは私は変わりません。
ただ、今、本多議員がおっしゃったように、一日七時間、予算委員会に座っていて、大変勉強になる、そこも間違いありません。
ただ、世界の中であらゆる議会がありますが、総理大臣、そして外遊が仕事の主な部分でもある外務大臣、世界の中でもこれだけ議会に出席をしているという国もそうはありません。そして、恐らく、世界の議会の中で、全閣僚がこれだけ、質疑のあるなしを問わず、座っているということが求められていることも余りないというのも事実ではないでしょうか。
引き続き、そういった問題意識を持ちながら、私、今大臣として、基本的質疑等、この中に座って、先生方の議論に耳を傾け、問われたことには答え、その責務を果たしてまいりたいと考えております。
○本多委員 私、小泉さんが出された国会改革の案もいろいろ読ませてもらいましたけれども、結構、一日に委員会と本会議があったら、日数をまとめて書いていたり。
実は、総理とこうやって質問する機会というのは、十月にちょっとやって、十一月にちょっとやって、そこから、ようやく一月の末にやってもらっているんですよ、小泉大臣。それから、その前は、半年間こういう機会をつくってもらえませんでした。二月、三月だけは、皆さん、予算を通そうとしてこうやって並んでいただける、貴重な機会なんですよ。
だから、去年もそうでしたけれども、大臣の皆さんに伝えたくてやっている部分もある、与党の皆さんにもたまにはうなずいていただきたいと思ってやっているんです、一生懸命。だから、質問者と答弁者だけいればいいみたいな単純な発想じゃない国会改革の議論を今後もしたいなと思うので、ぜひよろしくお願いします。
それで、小泉大臣、せっかく座っているんだから感想を聞きたいんですよ。ここに並んでいる方、総理の言っていることをおかしいと、まあ、麻生さんと茂木さんはもうすっかり一心同体ですから、時々、高市大臣が困った顔をされているのが、非常に高市大臣は常識がおありなんだなと。
あの、総理が募ると募集は違うとか言ったときの表現、コラムにも出ていましたよね。高市さんがこれは反応したらあかんと思ったんじゃないかと、コラムニストの方が非常にすてきな、ここ、ずっと高市大臣は映っているんですよね。だから、高市大臣の表情がずっとテレビで、NHKで映っていて、ほかは冷静な、クールな高市さんが、総理が変なことを言うと、困ったなという顔をされているというのは、なかなかコラムニストの方がすばらしいなと思ったんですけれども。
小泉大臣、あのニューオータニの領収書が一枚も出てこない、そして、総理の事務所は、総理にとって有利な証拠なのに、それを一枚も探そうとしてくれない。これはこっちで騒いでいる私たちがおかしいんですかね。早くこのネタを終わらせて、先に行きたいんです。その重要な証拠は、ニューオータニのあの領収書を、配ったのを一枚でいいから見たいんです。それが、今ないまではいいんですけれども、探す努力もしないということで、本当に悔しい思いをしているんですけれども。
一番まともな感覚をお持ちだと思うんです、この中で、多分ですけれども。森大臣がお持ちじゃないことは大体きょうわかったんですけれども。小泉大臣、ぜひちょっと、どういう感想を持たれていますか、この総理の答弁。
○小泉国務大臣 まず、大臣として、ほかの閣僚、総理も含めて、その方々の答弁を論評する立場にはありません。
ただ、その上で、今、桜を見る会の話がありましたが、総理は大いに反省をされているということで何度も答弁しています。
そして、環境大臣としては、桜を見る会が開催をされている場所である新宿御苑が環境省の所管です。ことしは見送りということになったようでありますが、仮に、さまざまな今までの議論の中で、反省点を改善をされて、そして再開を、もし同じ場所で、新宿御苑でやっていただくということになれば、より国民の皆さんに理解が得られる形で、環境省としては、新宿御苑の魅力をしっかりと伝えていきたいと考えております。
○本多委員 事実、明らかにならなくて、あの領収書も出なくて、反省も何も至らないんですね。そのことをぜひ御理解をください。
そして、検事総長の任命、今回、森まさこ大臣の強引な方法で、違法とも言われる状態の中で延長された方が、七月末から八月にこの内閣の閣議で決定されないことを心からお願いして、質問を終わります。
以上です。